温室探索

過去に植物園や温室を歩き回った備忘録。農業の話も書いていきます。

新潟県立植物園(新潟県)

安田フラワーガーデンの後は新潟県立植物園へ行きました。

 

 

新潟県立植物園は平成10年12月に開園しました。

19.8haの広大な敷地に四季を彩る10万株を超える植物が植栽され

県民の憩いの場として親しまれています。

 

園内マップを見ると

大きな池を囲むようにボタン園やツツジ園、ツバキ園などが配置され、

池ではオニバスミズアオイなどの湿性植物も楽しめます。
が、雪が積もっていたので外はあきらめて温室の方へと進みます。
温室は3つの棟で構成され、写真左の球根のような蕾のような形をした第1温室、
その手前の入口のある第3温室、奥の方に第2温室があります。

 

 

こちらからだとわからないのですが、

google ストリートビューで池の反対側から見た写真がこちら。

何と!池の上に浮かぶハスのような形をしております。

入口に入ると小学生の作品展示や、階段を上るとクリスマスローズの展示がありました。

入館料を払って第1温室へ入ります。
バオバブの実の展示がありました。星の王子さまで有名な、逆さまの木と呼ばれ根っこが
空に向かって伸びているようなあのバオバブです。
花が咲いたのは本州で京都の植物園に続いて2番目なので日本では中々見られないものですね。
原産地のアフリカでは実をジュースにしたりして食用に使うようですね。
第1温室の熱帯植物ドームは高さ30m、直径42mの国内最大級のドームです。
洞窟を歩いて抜けてると・・・、
ドームの高い天井に囲まれた熱帯植物が広がります。
滝の裏からドーム内が見渡せるようになっています。
崖から滝が流れ落ちています。 天井が万華鏡のようで素敵です。

トックリヤシ

下から見上げた感じ。

池にはオオオニバスが咲いています。

オオオニバスの生育には高い水温と日光が必要なので人工的にランプを当てていました。

次は第2温室へ。

温室と温室は通路でつながれているので寒くなかったです。

第2温室は花と緑のステージというテーマで企画展示がなされています。

新潟県の園芸文化や産業歴史植物学など様々な切り口で植物の魅力を紹介しており、

筆者が行った時にはアザレア展をしていました。

この植物園のある新潟市秋葉区や南区は全国最大のアザレアの産地だそうです。

 

スロープで下って行きます。壁にもアザレアの絵がかざってあったりとにぎやかです。

上から見るとお花のステージのようですね!

 

アザレアの裏側に回ると水槽がいくつかありました。

水中庭園と書いています。水草の展示のようですね。

次の通路を通ると、エントランスのある第三温室に戻ってきました。

入口は2階なので1階に戻って来るつくりになっていました。
ここは花と緑のアトリウムです。
季節感のある植物で家庭園芸の提案やグループ活動などの展示や
植物園の調査研究の紹介などを行っている場所です。
温室の中にお家があるみたいで少し不思議。

ちなみにこの植物園ではスタッフによるガイドや seedpod (シードポッド)という
ipod を使った音声ガイドも楽しめます。美術館みたいですね ♪

冬でも暖かい温室だと寒さを忘れます(^^)

(そして外に出て『寒っ!』となる)

 

 

おまけ

 

新潟市北区にある福島潟にも行ってきました。

渡り鳥が毎年飛来し、多くの水生・湿生植物の植生地となっており、

「日本の重要湿地500」にも選ばれているそうです。

水の公園福島潟として整備されており、展望台から見渡せます。

この展望台の建物がとても変わっていて中が全てスロープで見て回れます。

展望台からの風景。水辺が広がっています。

建物の中はパネルや福島潟で見られる生物模型などの展示

映像が流れているコーナーにの床にはオニバスが。

オニバスの浮かぶ池の上に立っているようです♪

ところでオニバスについて『水の公園福島潟』を見てみると、

(以下引用)

オニバス(スイレン科)は、日本の水生植物の中で一番大きな約2mの葉をつける一年草です。

現在全国で70カ所程度しか生息が確認されない希少な植物であり、福島潟が日本の自生の北限です。 かつての福島潟は、舟の通行に支障をきたすほど湖面にオニバスの葉が広がっていました。

しかし、その後の干拓事業や環境の変化により激減し、昭和40年代には姿を消しました。

豊栄市(現新潟市)では、昭和63年に再発見されたオニバスの保護増殖活動に取り組んでおり、

今では毎年順調に可憐な花を見ることができます。 市民のみなさんが間引いた葉で草木染めをしたり、地元の小学校が学校内にオニバス池を作り

観察するなど、大きな葉と小さな花がまちづくりに大きな役割を果たしています。

 

とあります。

オニバスのある風景見てみたいです。

 

冬の新潟を訪れましたが夏はがらっと雰囲気が違うんだろうな~。 2008年2月