温室探索

過去に植物園や温室を歩き回った備忘録。農業の話も書いていきます。

長崎亜熱帯植物園(長崎県)-閉園

九州旅行をした時、植物園めぐりもしたくて長崎亜熱帯植物園に行きました。
長崎半島の最西南端に位置し、後ろは海に面しています。

1969年(昭和44年)開園、東京ドーム約7個分の敷地内に

1,200種類、45,000本の亜熱帯植物が植栽されています。

 

駐車場から下っていくとビジターセンターがあります。

中に入っていくと巨大サボテン(レプリカ)がお出迎え。

展示物置いてあり何だかクラシックな雰囲気がします。
公式ホームページによると、

エデンの園にあったと言われる幻の巨木がよみがえる時、
地上は楽園になるという伝説を信じ、
その研究に生涯をかけた主人公バックスター博士。

博士は、樹齢が数万年にもなる『古代樹』を求めて、
世界中の遺跡を発掘し、古代文字の判読や植物の研究をした…。”

…という、架空の物語『古代樹』のコンセプトをもとに、
展示室には博士の研究室が再現されています。

 

ビジターセンターを出て園内を回っていくとハイビスカス温室。

すっきりと植えられているハイビスカス。通気性よさそう。

 

海を臨める休憩スペース。

 

謎の植物トンネル。もっさりしています。

サボテン園。斜面にサボテンやリュウゼツランなどが植わっています。
外でこれだけいっぱいあるのがすごい!

地中海庭園をイメージしたというカスケード。季節の花で彩られます。

温室に到着。たわら型の大温室です。

このたわら型が一つの大きな部屋となっており、熱帯の植物とサボテンがあります。

中に入るときれいに手入れされていてスッキリしています。

 

キンシャチいっぱい。ごろごろあります。

壁一面のヒスイカズラ

いや、ほんっと大きい!壁一面と書きましたがヒスイカズラが壁になってますね(笑)。

私が今まで見たヒスイカズラで一番大きいものです。

パンフレットによると、つるの長さが8000メートルに及ぶ
日本最大級と書いてありました。

 

温室内の散策路。ゆったり歩いて回れます。

 

 

大温室の近くにはフラワーガーデン温室があります。
残念ながらここで時間が無くなってしまい、この温室は見れませんでした。

フラワーガーデン温室のほかにも芝生広場や果樹温室、子供冒険広場などが
あります。半日くらいかけてゆっくりまわりたかったです。

ここを目指す道中、けっこう山の中を車で走って『こんなところにあるのかな?』
という感じでしたが、着いてみてびっくりちゃんとありました。
天気のいい日だと眺めがよさそうです。

2009年9月撮影

 

【2022年5月26日追記】

2017年(平成29年)3月末に閉園しました。地すべり被害が原因とのことです。

 

以下ウィキペディアによると↓

1991年から2006年の間に台風や集中豪雨による地すべりがによる複数回発生していた。

その後も地すべりの被害が進行し、入園者の立ち入りが制限される箇所もあった。

2015年に地すべり防止の工事にかかる費用を概算したところ、当面の対策費として

約31億円、長期的な安全性を確保するには、さらに2倍程度の費用がかかることが判明した。

これらの財源確保のめどが立たたず、2016年6月に長崎県議会が同園の営業停止を発表、

2017年3月31日に47年間にわたる営業を終了した。

 

安全に関わることなので仕方ないですが寂しいですね・・・・。